10/1 追加リリースいたします。
昨年ウシュウシュ種アナエロビックナチュラルを作成したアナソラから通常品種のアナエロビックナチュラルが届きました。
72時間嫌気性発酵+96時間の通常ナチュラル乾燥工程を経たエチオピアナチュラル。癖が強すぎない通常の良質なナチュラルの発酵感に加えてアフターテイストでエレガントな嫌気発酵からくるワイニーさのアフターが特徴のロットとなっております。
より普段使いしやすい嫌気性へのシフトとなっております。
商品名:Ethiopia Guji G1 Ana Sora / anaerobic fermentation/Natural
扱い:スポット
原産国:エチオピア(Ethiopia)
地域:オロミア、グジゾーン、アナソラ、イルバ・ムダ周辺(Irba Muda, Ana Sora, Guji Zone, Oromia)
精選所:アナソラウォッシングステーション/ドライミル(Ana Sora washing station/drymill)
生産者:イルバ・ムダの周辺の310の生産者(310farmers in Anasola
標高:1850-1950masl
品種:Dega,Wolisho
精選:嫌気発酵ナチュラル(Natural)
約72時間の嫌気性発酵+約96時間の日陰/ナイロンメッシュドライテーブルで乾燥(72hrs anaerobic farmentation+96hrs dry process on drying table under shade)
クロップ:2023/24
カッピングコメント:チェリー&モルト、キャラメル
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▼発酵工程について
まず集荷されたコーヒーチェリーはフロートタンクと呼ばれる、水比重選別を行うための水路のような区画に流し込まれます。水の上に浮いた未成熟のコーヒーチェリーを一旦掬い取り、水の底に沈んだチェリーを一旦取り出し、木枠にワイヤーを細かく張ったテーブルに移されます。
テーブル上で明らかに目に見えるダメージのコーヒーチェリーを人の目と手で取り除きます。
次に空気を透過しないビニールの張られた容器に入れられ、封をして倉庫に保管されます。通常の発酵工程で酸素を消費しながら活発になる酵母とは違う種の酵母が活性化し、通常の天日下で行われる発酵とは異なる香りが醸造されます。
そして発酵過程を終えて取り出されたコーヒーチェリーは日陰に設置されたアフリカンベッドと呼ばれる乾燥棚でゆっくりと温度と水分値を計測しながら約40時間(天候によっても異なりますが)乾燥させます。
その後、乾燥したコーヒーチェリーの果肉の部分を脱穀します。そしていくつかのロットでカップ検査を行い、輸出先が決まるとパーチメントを脱穀し、パッキングされ港に運ばれます。
こういった一連の発酵工程の目的としては、ただ発酵させることではなく、発酵工程を経ても、透明感を残しつつ本来のコーヒーの持つ特徴の香り、甘さを増強、拡張させることです。限られたインフラと人の知恵を駆使して様々な取り組みを行っています。まだまだ発展途中ですが、彼らの取り組みへの熱意に共感、尊敬し、応援するため、今回いくつかの規格の発酵(G3、G2、G1)を仕入れ、その中でもG1クラスをお届けいたします。