【注意】通常生豆とは異なる保管倉庫でのオペレーションとなるため、出荷はオーダー翌日から5営業日は頂きます。予めご了承ください。
4/9 お待たせしております、依頼メールが昨年より積み重なっておりました商品をお送りします。まず10トンを調達するのがやっとでしたので、リリースします。また9月後半に25/26を追加で作成するスケジュールで動いております。
~ Vinho do Vizinho ヴィーニョ デ ヴィニーニョ~ 隣の丘のコーヒーとワイン
1. ブラジル・コーヒーの変遷と現在地
1727年にパラー州へ導入されて以来、ブラジルは200年以上にわたり世界最大のコーヒー生産国としての地位を堅持してきました。かつては広大な農園(ファゼンダ)による量産型コモディティが主流でしたが、1990年代のBSCA(ブラジル・スペシャルティコーヒー協会)設立を機に、品質重視のパラダイムシフトが起こりました。
特にミナスジェライス州南部マンチケイラ・デ・ミナスは、その急峻な地形と微気候を活かし、数多くのCup of Excellence受賞豆を輩出する、世界屈指のテロワールとして再定義されています。
2. シティオ・コリナス農園(Cítio Colinas)
カルモ・デ・ミナス地区に位置する名門農園。農園名「コリナス(丘)」が示す通り、標高1,100m〜1,300mの傾斜地に展開される農園は、水はけが良く、日中と夜間の寒暖差が激しいことから、糖度の高いチェリーが育まれます。
品質傾向: クリーンカップでありながら、ブラジルらしいキャラメルやナッツのフレーバーが強く、ボディの質感に優れた特性を持ちます。本ロットは、この高いポテンシャルを持つ生豆をベースに使用しています。
3. 南米第3位のワイン大国としてのブラジル
チリ、アルゼンチンに次ぐ南米第3位のワイン生産量を誇るブラジルですが、その多くは国内のハイエンド市場で消費されるため、国際市場での露出は限定的です。
革新技術「二重剪定法(ダブル・プルーン)」: 従来、雨の多い夏に収穫されていたブドウを、剪定時期の調整により、コーヒーと同じ乾季(冬の7〜8月)に収穫する技術が確立されました。これにより、コーヒー産地に近接した高地で、世界レベルの凝縮感を持つワイン生産が可能となりました。
4. テクニカル・プロセス:Vinho do Vizinho(隣の丘のワイン)
本商品は、コーヒーとワインという二つの農産物が同じ山脈(テロワール)で収穫されるという、ブラジル独自の環境を活かした「近接産地間連携」によるバレルエイジドです。
物流的優位性と鮮度: ワイナリー(ミナス州Caldas付近)からCocariveの拠点はわずか150km圏内。午前中にワインを払い出した直後の「ウェットバレル」を即座に輸送・投入することで、樽内部の微生物環境や芳醇な水分(メルロー種由来)を損なうことなく、生豆へのアロマ転移を実現しました。
メルローの特性: ブラジル産メルローは、特有のシルキーなタンニンとプラムのような酸味を持ちます。コリナスのナッティな甘みに対し、メルローの官能的な果実味が酵素反応的に結合し、単なる着香ではない、奥行きのあるフレーバープロファイルを構築しています。
【Product Specifications】
Origin: Carmo de Minas, MG, Brazil
Farm: Cítio Colinas
Exporter: Cocarive
Cask Type: Brazilian Merlot (Wet Cask)
Flavor Profile: Merlot Wine, Dried Plum, Milk Chocolate, Velvety Mouthfeel
Process Concept: Vinho do Vizinho
農園の歴史:
ルイスフラビオ氏の曾祖父であるジョアン・ブラボー(当時の通り名)が所有していたカルモ・デ・ミナス市のカピンサル農園から始まりました。
曾祖父の死後、曾祖母コーネリアは、経済的に困難な時期に直面します。というのも彼女には3人の若い息子がまだ学生で勉学に励み、安くはない学費の工面をしなければなりませんでした。苦渋の決断でしたが、兄弟からいくらかのお金を頼み込むしかありませんでした。
その際、彼女は亡き夫の残した農園を3つの新しい地区に分割し、売却したのです。彼女自身は3つのうち1つの地区に留まり、残りは叔父達が買い取ることとなりました。
そして長い年月を経て、コーネリアの孫にあたるフラビオ氏がその地区の一部を継承し、それをCitio Colinasと名付けました。
彼は、こう語っています。
「この土地は神と自然に恵まれています。Citio Colinasで生産されたコーヒーは、曾祖父の時代から、社会的責任、地域の環境と持続可能性を常に意識し、消費者が飲むカップに取り入れられるように育てられてきました。
従業員と農園主の調和、コーヒーを育む自然と受け継がれてきた技術が結びつけること、これがSítioColinasの真の使命であると信じています。
両親や祖父母と学んだことすべてを次の世代に伝え、彼らが私たちが受け継いできた哲学に従って最高のコーヒーを作り続けることを神に願っています。」