9/29 例年より香りの強度が高く、当たりをひいたといっていいゲイシャロットです。
◎カップはゲイシャ種の特徴であるフローラルでティーライクな軽やかな華やかさ、上白糖のような甘さを感じます。
南西エチオピア諸民族州に属するベンチ・マジゾーンは、エチオピアで最も原始的な原生林が残るフォレストコーヒーの聖地です。年間を通じて豊かな降雨に恵まれた湿潤な気候と、数百万年にわたる火山活動と森林循環が育んだ肥沃な赤褐色土壌が、この地特有のテロワールを形成しています。
中でも北西部に位置するオジェムタ地区は、急峻な斜面を覆う原生林が天然のシェードツリーとなり、チェリーが冷涼な環境下でゆっくりと糖分を蓄えながら成熟します。その風味は、エチオピアらしい華やかさに加え、複雑なスパイス、ベリーのような重厚な甘みが混ざり合う、野性味溢れるキャラクターが特徴です。
栽培においては、原生林の生態系を守りつつも、品種ごとの区画管理やフルーツとの混植、計画的な植樹を行うことで、フォレストコーヒーの希少性と高いクオリティを両立させています。また、生産者へのボーナス支給や無料宿泊施設の提供、地域道路の整備といった社会貢献活動にも積極的に取り組んでおり、人・自然・地域が共生する持続可能なコーヒー生産を体現している産地です。