3/1〜ニュークロップ到着しました。第2陣コンテナが出向済、7月頃着
2人の起業家精神あふれる女性2人が、内戦で荒れ果てた土地から、創り上げた農園。ニカラグアのみならず、世界のロースターからも愛される名声を築き上げたサンタリタ農園。
焙煎目安:中-中深
カッピングノート:アーモンド,ビスケット,キャラメル,モルト,ドライストーンフルーツアフターテイスト,ミディアムアシディティ,クリーミーボディ
コメント:
1998年、ダニア・バルトダーノとデジレ・ペレイラ(Dania BaltodanoとDesiree)という2人の起業家精神にあふれた女性が、ヒノテガの山中で1つの土地に集いました。
かつてはコーヒー農園として繁栄していたこの土地は、1980年代に北部山岳地帯を中心に起こったニカラグア内戦の影響で、放棄され森林破壊が進んでいました。この土地には大きな可能性があると考えた女性たちは、新たなコーヒー農園を作ることに挑戦しました。
この荒涼とした土地は、長年にわたる絶え間ない努力と献身、そして最先端のエコロジー技術を取り入れ、美しいサンタ・リタ農園へと発展しました。高いレベルの環境・社会的責任を果たしながら、経済的にも優れた業績を上げ続けています。
現在サンタ・リタ農園は、女性が中心となってスペシャルティグレードのコーヒーを生産し、環境、生態系、社会的に4つの重要な認証を取得している農園です。
代表のダニアトデジレは、常に新しいことに挑戦し、新しい技術を学び、新しい機器に投資し、さらなるコーヒーの品質の向上の計画を立てています。
▼Santa Rita農園のミッション
”女性が中心となり、全体論的視点から最高品質のコーヒーを生産すること。私たちは、環境に配慮した方法で生豆の栽培、加工、商品化を行い、経済的・財政的に持続可能であると同時に、従業員の生活の質の向上にも努めています。そうすることで、環境の生態系バランス、資源効率、コミュニティの社会・経済的発展を保証します”
▼環境的責任
コーヒーはすべて、環境保護を念頭に置いて責任を持って栽培・加工されています。プランテーションは日陰で行われ、野生動物の保護を推進し、民間の森林再生プログラムを立ち上げ、水管理を実施しています。水洗式粉砕の排水は、再分散する前に浄化槽で微生物分解後に洗浄、ろ過されます。
〇「水の育成」プロジェクト
2013年、重要なプロジェクトを開始しました。独自の「水の育成」プロジェクトでは、水源の使用、管理、保護のために、簡単で先祖代々伝わる方法を採用し、この重要で貴重な資源を周辺コミュニティの現在および次世代のために保護することを目指しています。
このプロジェクトの背景にはニカラグアの水資源の状況は危機的であり、大きな関心事となっていることがあります。
サンタリタ農園は、森林伐採によって地域の気候が年々温暖化していることを目の当たりにしてきました。そして、その影響で水源が徐々に、時には完全に消滅し、農園のみならず地域の人々の生活に影響が及んでいます。そこでサンタリタ農園は、2年前に 独自に"Harvesting Water "(水を育てる,水を収穫する)というプロジェクトを立ち上げました。
「Centro de Entendimiento con la Naturaleza」(ペニャス・ブランカスの山中にある環境管理センター)の友人たちの専門知識を参考にして、先祖代々伝わる方法を踏襲しつつ、最新の技術力を組み合わせた方法を採用しました。主な方法は、森林再生と保水力のある特定の樹種を育てて植林、雨水を集めてろ過し、ため池や簡易的な貯水施設の建設です。
このプロジェクトの実施により、サンタ・リタがかつて恩恵を受けていたが、瘦せ細っていた16の水源が回復し、乾季の最も乾燥が厳しい状況でも維持されていることを確認しました。コーヒー生産者や地域コミュニティを積極的に巻き込んで、水源地の保護と森林再生に取り組んでいます。
▼社会的責任
農園と関わるすべてのパートナー労働者へのインセンティブプログラムや報酬、収穫期に集まる臨時ワーカーへの良好な住環境、公正で公平な待遇、学校や物資の寄付を通じた教育支援、農場内の診療所、清潔な水へのアクセスなどを通じて達成されています。
▼コミュニティ
農場としての活動はすべて所属するエルドラドのコミュニティに直接影響を与えています。
環境や労働者への配慮に加えて、サンタ・リタ農園は持続可能なコミュニティのビジョンを発展させるために尽力しています。エル・ドラドのコミュニティが飲料水を利用できるように水源の権利を寄付したり、小規模生産者向けのワークショップを開催して生産やコーヒー水洗処理の知恵や情報を交換したり、水を保全して汚染しないようにするNPOやNGOの取り組みを支援したりしています。
自分達の持ち得るコーヒーの知識を広めるのはもちろんのこと、持続可能な農業の実践と環境への配慮に関するすべてのことに地域社会の多様な知恵を巻き込もうとしているのです。
▼レイク・エルドラド再生プロジェクト
1989年に作られたエルドラド湖は、アストゥリアスダムによって別の貯水池であるアパナス湖と隔てられた、全長3kmの人工湖です。かつてはヒ濃度の高い製品(農薬や殺虫剤)で汚染され、野生動物の生息地が破壊され、人間の健康にも危険が及んでいる湖です。
2014年の夏、私たちは美しいエルドラド湖を救うためのプロジェクトを開始しました。このプロジェクトを成功させるために、教師、生産者、家族の長、自治体のリーダー、政府関係者など、さまざまなコミュニティメンバーからなる委員会が結成されました。
プロジェクトの内容は、湖のほとりに竹を植えて湖をきれいにすること、周辺の森林を再生すること、そして何よりも、化学物質や有機廃棄物を湖に捨てないように人々を啓発することです。