1/27 一部スポットにてウガンダ南西エリアのカセセ収穫、エリアコマーシャル/アラビカ/ナチュラルの販売いたします。
本ロットは、実用的なエリア/コマーシャル・グレードとして「コストパフォーマンス」と「焙煎耐性」を重視して選定しました。
派手なプロファイルはありませんが、アフリカ産特有の力強い酸質が、深い焙煎においても「粘り強く」残る点が最大の評価ポイントです。ブラジル産ナチュラルのような控えめな発酵感も併せ持ち、単なる安価さ以上の価値があるため調達を決定しました。
中煎りではアフリカらしい酸が先行しますが、本ロットの真価はフルシティ〜フレンチ以降の深煎り領域にあります。熱量をしっかり入れても崩れない酸の粘り強さを活かし、アイスコーヒーや業務用ブレンドにご活用ください。
推奨焙煎度合:深煎~
ウガンダは世界屈指の標高と 肥沃な土壌を持ち、有機栽培が盛んです。
▼ウガンダ南西部・カセセ地区
1. 「月の山」ルウェンゾリ山麓の地理的優位性
カセセ(Kasese)は、ウガンダとコンゴ民主共和国の国境にまたがるルウェンゾリ山脈(Rwenzori Mountains)の麓に位置します。古くから「月の山」として知られるこの山群は、5,000m級の標高を誇り、コーヒー栽培にとって極めて重要な「柔らかな火山性土壌」と、年間を通じて安定した降雨をもたらします。
コマーシャル・グレードであっても、このカセセ地区に限定して集荷される豆は、同国の他地域産と比較して、標高の高さに由来する酸の強さと、火山性土壌特有のボティの厚みが安定しているのが特徴です。
2. ウガンダ/ナチュラルの伝統とカセセの役割
ウガンダにおけるナチュラル式精選方法は、小規模農家が収穫したチェリーを伝統的に軒先で自然乾燥させます。カセセ地区は伝統的なナチュラルの集積地として長い歴史を持ちます。
かつては「未選別の安価な豆」という評価が一般的でしたが、近年ではカセセを中心とした西部の集買ルートが整備され、コマーシャル・グレードの中においても、産地特有の「芯のある酸質と発酵感」という個性が明確に識別できるようになりました。本ロットをカセセ産として特定することは、産地不明のコモディティ・ウガンダとは一線を画す、品質の「ボトムライン」の保証を意味します。
3. 歴史的背景と現在の立ち位置
ウガンダのコーヒー産業は歴史的に東部のエルゴン山周辺(水洗式中心)が脚光を浴びてきましたが、西部のカセセ地区は、その険しい地形ゆえに伝統的なナチュラル製法が残り、独自の風味プロファイルが保存されてきました。
現在、カセセ産のナチュラル、その「タフな酸」と「力強い質感」から、欧州や日本のロースターにおいて、「深煎り用ブレンドの屋台骨」や「エスプレッソのボディ補強」として、戦略的に選別される産地へと再評価が進んでいます。
【エリアスペック】
• 主要集積地: ウガンダ共和国 カセセ (Kasese)
• 主要山脈: ルウェンゾリ山脈(最高峰5,109m)
• 土壌: 肥沃な火山性土壌(Volcanic Soil)
• 気候: 双峰性の降雨パターン(3-5月、9-12月)